<由緒> 大豆戸は、江戸期は豆戸、馬見戸とも記した。 岩殿丘陵の南部に位置し、一帯は鳩川支流の浸食からできたなだらかな斜面である。 当社は旧鎌倉街道上道(かみつみち)の西側に鎮座している 当社は、左兵衛督源朝臣足利持氏が応永二十三年(1416)の上杉禅秀の乱の 平定に当たり、この地に陣して天下安泰と戦勝を祈願し、伊豆の三嶋社の分霊を 祀ったことに始まると伝える。 持氏は、乱を翌年十月に鎮圧できたことから、祈願成就によって十月十四日に 伊豆の本社に「武蔵国比企郡大豆戸郷」を社領として寄進した。 この時の寄進状は三嶋大社に保存されている。以後、当社は伊豆の三嶋社の 神領の鎮守として崇敬されたものであろう。 明治四十年四月に、八幡社・天神社・諏訪社の三社を合祀した。 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より |
昭和18年(1943)建立 炎尾形狛犬 |
<参拝メモ> 一の鳥居から社殿まで、百三十メートル以上も続く、桜並木の長い参道は、 今も馬場と呼ばれ、かってはここで、流鏑馬が行われていたという。 静かな境内からは、古の賑わいを偲ぶべきすべはないが、 桜の花のころは素敵なところだろうなと思った。 (駐車スペースあり) |