川島町下八ツ林・天神社>埼玉県の神社>古社巡拝録
≪由緒≫ 当社は、『風土記稿』下八ツ林の項に「天神社 村の鎮守なり、威徳寺持」とある。 これに見える威徳寺持は、かって当社に隣接していた真言宗の寺院で、 開基については明らかでないが、天保年間(1644-73)の『武蔵田園簿』に 寺領「二石五斗五升」が載る。 当社はこの威徳寺の境内に守護神として祀られていたが、下八ツ林の地が 一村として意識されるに伴い、村の鎮守としての信仰を集めるようになった。 内陣には、二体の天満天神像が安置されている。 このうちの大きい方のの像は、 近年、地内の善福寺の庫裡を建て直した際に発見されたもので、 同寺が威徳寺の本寺に当たっていた縁で当社に納められた。 天満天神像 「埼玉の神社」埼玉県神社庁発行 より |
本堂内に掲げられていたえ絵額 稲荷社 威徳寺薬師堂 |
≪参拝メモ≫ 鮮やかな緑の屋根と赤い壁の、威徳寺薬師堂がやけに目立って、 天神社は隅の方に祀らていた。 かっては威徳寺の守護神として祀られていたという位置関係が、 よくわかる神社だった。 (駐車スペース有り) |