<由緒> 『明細帳』に「往古ヨリ村内鎮守ニ勧請有之元禄十丑年(1697) 検地以前ヨリ除税地トナリ」と記されている。 水害から守るために築かれた水塚の上に建つ社殿は、 慶応元年(1865)に築かれたものである。 本殿は二間社流造りで、共に同じ型の幣束(高さ五七a)が納められている。 これは『郡村誌』に「香取・鷲宮社」と見えるように、 二社の合殿でであるために、大正六年に香取神社と改称しているが、 祭神は現在でも経津主命と天穂日命の二柱である。 いつごろ香取神社と鷲宮社が併せ祀られるようになったか不明であるが、 その背景には、寛永元年間(1624−44)以前は当地が香取神宮を一ノ宮とする 下総国に属していたことと、鷲宮町の大社である鷲宮神社の 信仰圏との関係が考えられる。 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より |
天満 弁天 昭和15年(1940)建立 炎尾形狛犬 |
<参拝メモ> 新井という地名は、一般には新たな開発地を表すといわれているが、当地では地名起源として 興味深い話が伝わっている。それは、当地に新井姓が多いところから付けられたというもので、 この姓が多いのは、県内でも特に新井姓が多いといわれる秩父・本庄方面から 移住したためである。この移住は、江戸初期頃で、その子孫の家々は、いずれも 十三、四代を数えている 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より (駐車スペース有) |