熊谷市・古宮神社>埼玉の神社>古社巡拝

古宮神社
 こみやじんじゃ

ご神紋 庵木瓜
 ご祭神
石凝姥命(いしこりどめのみこと)

少彦名命(すくなひこなのみこと)
武甕槌命(たけみかづちのみこと)

 
 鎮座地 熊谷市池上606
 参拝日  2013.12.05

<由緒>

当社は、『風土記稿』に「岩倉社」と載り、また幕末に掲げられた社号額には
「古宮神社・岩倉大名神」と書かれているように、古くは岩倉社、または
岩倉大名神とも称していた。岩倉とは、磐座(いわくら)で、磐は堅固の意であり、
神が社殿に祀られる以前の状態を示し、当社の創祀が古いことを物語るもので
古宮と呼ばれる由縁であろう。
社家である茂木家の記録によると、当社は、古代に、現・和歌山市秋月にある
旧官幣大社日前国懸(ひのくまかみかかす)神宮を勧請したもので、初めは、
社殿は造らず、新たに社殿を造立したのは、平安末期の長寛二年(1164)一月
であるという。祭神は、天岩戸の段に、鏡を作って天照大神を慰めた
石凝姥命である。なぜ、和歌山市に祀られた鏡作部(かがみつくりべ)の遠祖とされる
同神が、この地方に勧請されたか不明であるが、埼玉(さきたま)地方は、
武蔵の古代文化の中心地の一つであり、近くは金錯銘鉄剣で有名な
埼玉古墳群があることなどを考え合わせると、当地に神部かんとものお)(鏡作)
ゆかりの人たちが住み、当社を祀ったとも考えられる。


「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より


















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昭和12年(1937)建立 炎尾形狛犬
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<参拝メモ>

熊谷市南部、行田市に程近いところに鎮座している。
由緒にもあるように、この辺りは古くから開け、
たくさんの人々が独特の文化を持って、
暮らしていたのに違いない。
古代人の息遣いが聞こえてきそうな感じがした。

(駐車スペースあり)





   
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