熊谷市三ヶ尻・田中神社>埼玉の神社>古社巡拝録

田中神社
たなかじんじゃ
 
ご神紋 左三つ巴
 ご祭神 
武甕槌命(たけみかづちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
天穂日命(あめのほひのみこと))

 鎮座地 埼玉県熊谷市三ヶ尻671
 参拝日 2015.2.12

<由緒>

古代の三ヶ尻は、荒川の川筋に当たっていたため、上流からの土砂の流入による
肥沃な土地であった。このため、早い時期から稲作がおこなわれていたと思われ、
地名の三ヶ尻もこれに関係し、古くは甕尻と書いた。
これは地内にある狭山と呼ぶ山が、春と秋に田の神を祀るための
酒を醸す大甕を伏せた形に似ているところからきたものという。
当社は式内社であると伝え、『風土記稿』は水田の中にあるところから田中天神と称し、
『延喜式神名帳』に武蔵国幡羅郡田中神社とあるのは当社のことである。
当社の境内に要石と呼ぶ石があり、地震を鎮めるという。
この石は神の宿る石、すなわち磐座であろう。
古代には今日のように社殿に神を不断に祀るものではなく、
祭りの時のみ岩谷木に神の降臨を仰ぐものであった。
当社の古い姿は、この要石にあると考えられる。
また、天神の呼称も天の神の天神で、菅公信仰よりも古いものである。
当社は、現在は小さな社であるが、渡辺崋山の『訪へい(瓦に長の字)録』にも
「古代ハ大社ナルヨシ」とあるように、昔は大きな社で参道も八〇〇bほど離れた
庚申塚付近まであったという。


(埼玉の神社 埼玉県神社庁より)
















三峰



要石
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昭和60年(1985)建立 炎尾形狛犬






<参拝メモ>

名前の通り、広々とした田園の中に建っている。
、今は、隣に運輸会社の大きな建物が建って、
景観が変わってしまっているが、それでも清々とした眺めの良い神社だった。


(駐車スペース有)



     
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