<由緒> 口碑によれば、鴨川の山王様(当社)と川下の氷川様(下大久保の氷川神社)は 共に船でやって来た兄弟の神様で、この地の開拓の祖神とされている。 (中略) 大山咋命を祭神とする当社は「領家の山王様」の通称で呼ばれ、 お産の神様としてして知られている。妊婦が安産を願って当社に参り、 無事出産を終えると、母親は自分の頭髪を一房切って神前に備えて お礼参りをするのが習わしで、氏子だけでなく近隣からも参詣者が訪れた。 社頭にそびえる大欅は、目通りの周囲が九・七bもある樹齢千年という老木で、 平成六年三月十六日に県指定天然記念物となっている。 この大欅は、若狭の八百比丘尼が植えたと伝えるもので、 「はばきさま」と呼ばれている。 かっては、妊婦がこの根元の空をくぐると、賢い子が宿り、 安産で済むと信じられていた。 木が成長して空が塞がってしまった今もここに賽銭を上げたり、 木を摩ったりして手を合わせる女性の姿が見受けられる。 「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より |
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<参拝メモ> 先ず、社頭にそびえる欅の大木には驚いた。 樹齢千年といわれ、長年風雨に曝され、空洞が目立ったが 樹勢は旺盛で、こんもりと葉が茂っていた。 ほぼ、地元といって良いところに、生まれ育ち、 近くを通る大通りは、頻繁に往来していながら この神社に参拝しなかったことが悔やまれた。 (駐車スペースあり) |