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立原・諏訪神社
たてはら     すわじんじゃ


 ご祭神

 
 鎮座地 寄居町立原246
 参拝日  2014.4.08

<由緒>

当社は戦国期、北武蔵最大の規模を誇った鉢形城の城跡に鎮座している。
鉢形城は天然の要害を利用して築城した平山城で、
城の北面は荒川に浸食された絶壁、東面の搦手は堀で車山を配していた。
城主は、文明年間(1469−87)に長尾氏から扇谷上杉氏へ、
更に永禄年間(1558−70)に北条氏へと、戦乱の中で交替している。
当社の創建は、日尾城(秩父郡小鹿野町)城主である諏訪部宗右衛門定吉が
鉢形城北条氏の寄り騎として出仕した時、日ごろから氏神として崇敬する
諏訪大明神を城内に勧請し、城の鎮守としたことによる。
天正十八年(1590)鉢形城は前田利家以下五万の大軍に攻撃され落城したため、
諏訪部氏は相模国に落ち当社を祀るものは途絶えた。
しかし、鉢形城下の立原の村人は、たとえ敗れたとはいえ多くの城兵が崇敬した
社が荒廃するのは忍びないとの至情から、新たに社殿を造営し、祭祀を復興したと伝える。


「埼玉の神社・埼玉県神社庁発行」より







天手名長社

元諏訪社

大黒天                  大黒天



<参拝メモ>

鉢形城址西端に鎮座している。
周囲に深い空濠があり、神社は土塁のような、少し小高い所に建っている。
この城の臣下だった我が祖をはじめ、
かってはここに多くの侍が詰めていたのだろうが、
数百年後の今は長閑な桜の咲く公園となり、人影のない公園には
ヤブウグイスの声が聞こえるのみだった。


(駐車スペースあり)





   
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